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水琴窟の妙音は
一時を無我の世界へ誘う
一時を無我の世界へ誘う
西南院 縁起
當麻寺 塔頭 西南院は、當麻真人国見が
麻呂子親王によって草創された萬法蔵院を、
白鳳十二年 百済の僧正恵灌を導師に迎え、
當麻寺として還造した時、
坤(裏鬼門)の守り寺院として
創建されたのが始まりである。
その後、弘仁十四年(八二三)に弘法大師が
当院に留錫し曼荼羅堂において
「いろは歌」を御想念された。
この時より真言宗となり、
法灯は守り続けられ、
人々の厚い信仰を集めている。
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當麻寺 縁起
當麻寺の創建については、
伝説の霞につつまれているが、
推古天皇の二十年(六一二)に
用明天皇の皇子、
麻呂子親王が御兄聖徳太子の教えによって、
河内国山田郷に
前身寺院 萬法蔵院を草創された。
その後、
親王の孫にあたる當麻国見が、
役小角練行の地に遷造し、
天武天皇九年
即ち白鳳九年(六八一) 二月十五日に起工した。