當麻寺 西南院 関西花の寺 第二十一番霊場、仏塔古寺十八尊 第八番霊場
水琴窟とは
水琴窟とは



 江戸の文化の華 文化文政の頃、江戸時代の庭師によって考案されたという
水琴窟は、日本庭園最高の技法の一つといわれ「つくばい」の鉢前に造られた
もので「洞水門」とも言われる。
 『運命によって諦めを得た〈媚態〉が〈意気地〉の自由に生きるのが
<いき> である』 (九鬼周造著 「いきの構造」より)といわれる <いき> は、
美の意識を表すが、水琴窟はの表現そのものである。



「水琴窟は」このすべてを表現している。
 ・その姿はすべて土の中に隠されている。(見えがくれ)
 ・つくばいの石組や形も派手さは何ひとつなく、待ちわびて聴く小さな音色
   造る物のゆとりと遊びの心が表されている。(わび・さび・渋さ)
 ・この音色は、心で聴く音色である。(省略とゆとり)
 ・流れ出た水の音よりも、水滴と水滴の間を聴き余韻を楽しむ。(余情と余韻)


 水琴窟は音の文化の一つであり、一つの余韻を追って耳は限りない静寂に出会う。それは自然と出会い、そして五
感と出会う。待ちわびる音色は、無への世界へと入り込む。この単純にして微妙なる音色一つを求め、静の中に動を
求めて、己をば無我の境地へと引き入れてくれるものが水琴窟であろう。
 ここ當麻の里で、風の囁き語る中に玄妙な音色を楽しみ、現世の音の氾濫を逃れ、音の原点を静寂の中に求めて懐
かしむ。
 木々の問に隠顕する塔の姿は、素晴らしく また美しい。その憂姿が池泉に影を落とす庭園を眺めながら心を洗い
清めていただきたく、そして幻の音色を求めてください。
                                           合   掌


Copyright @ 2011 Sainain All rights reserved.